曲がり角の資本主義 2020.12.5




 民主主義は「国民が『よき人』の総意で、よい社会を築くことができる」
「為政者の自己利益を暴走させない」
という考えがベースだったと思いますが、
アメリカの大統領選等を見ていると、その前提が崩れてきたと実感させざるを得ません。

 「自分さえよければいい」という為政者を国民が選ぶ危うさ。
自己中心主義が恥もなく声高に叫ばれるようになってくると、もうこれは民主主義の欠陥が露わになったということなのでしょう。
 そしてこの欠陥は米国だけでなく、日本でもその空気が少しずつ広まってきているように思えます。

 「NHKを国民から守る党」は「ゴルフ党」に変更するという。アホらしいので背景などの記事は読んでいません。
 さらに今回のアメリカ大統領選挙も見ていると、資本主義も考え直さないといけないのではないかと思えてきます。

 やはり時間がたつとシステムというものは錆びてくるのでしょう。錆びるとヤスリで削り落とすというような小手先の対応ではムリで、新しい概念が必要となるのでしょうが、それが何なのかは見えるには、少し時間がかかるのかもしれません。
 でもひょっとしたら、突然変異みたいに、あるときふっと新しい考えが出現するとも限らない。そのようなことを期待していたりします。