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生き方 人間として一番大切なこと 稲盛和夫 四六判上製 定価1785円(本体価格1700円) ISBN4-7631-9543-3 C0030 本文246ページ 2004年8月10日初版発行 ここに書かれていることは素晴らしい。こういう思想をもって生きていけたなら、どれほど素晴らしい人生になるだろうか。確かにそうなのだが、なにかひっかかる。 稲盛氏はしょせん経営者。所々に社員の酷使、あるいは奉仕精神の押しつけのようなものを感じたりもする。さらに、この人はこう感じて生きることができるのだろうが、そう思えない人も多くいるということ。それを努力不足とか、排他的な思想で片付けてはいけないと、考えれば考えるほど、そういう思いがこみあげてくる。 すばらしき人生の思想が、上すべりして、自分から少し離れたところにあるような感覚。豊かに生きることの相違を考えてしまう。 五木寛之氏の仏教観とは少し違うような気がする。 |