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2004.8.16 京福電車、西院〜山之内



三条口 
Canon EOS kiss Digital TAMRON17-35mmF2.8-4 (35mm換算:28〜56mm)


三条口 
Canon EOS kiss Digital TAMRON17-35mmF2.8-4 (35mm換算:28〜56mm)

路面電車をテーマに取り組むことにした。

 8月16日は京都で大文字送り火が行われる日である。京福電車は夕方から本線が2両連結になる。当然沿線も活気づくであろうと、撮影に出かけることにした。
 この日は仕事だったが、お盆ということもあり早退して阪急梅田から西院へ向かった。特急で西院に着いたのは午後5時前。晴れていれば西日が美しい時間な のだが、あいにくの曇り空。時折雲間から光が差し込んでくるのだがそれも一瞬で、仕方なく光をあきらめて曇り前提の撮影に入った。

 西院は車庫のある駅で、ちょうど連結が始まる時間だったこともあり、続々と電車が出庫していく。私は線路沿いを三条口へ向かって歩いてみた。駅間は短いのですぐに到着。三条口から線路は三条通を西へ進む。三条通は狭い道なのだが、ここから数百メートルは広くなっており、線路も道路の真ん中を走る。

 運良く太陽が出てきた。逆光をメインに撮りながらさらに西へ進み、山ノ内まで来た。ここまで来ると道路は急に狭くなり、クルマも電車も窮屈そうに走る。ちなみに山ノ内の電停はとても狭く、みんな道路の歩道側で電車を待っている。慣れている人は電車が着いてから道路を渡るようだが、私は慣れないので電車が見えてから電停の安全地帯に行った。しかし幅数十cmの電停に立って電車が進入してくると接触しそうになり、思わず体をのけぞってしまった。道路を渡る件も含め、子供連れにはちょっと対策が必要だと思う。

 さて撮影も終わり、大宮まで戻る電車で本でも読もうとバッグをさがしたのだが、ない。どうやら行きの阪急特急で忘れてしまったようだ。実はそのとき、うとうとしていて突然「ばたん」という音がした。何かと辺りを見回したがそのときはよくわからず、またうとうと眠ってしまった。今思えばあのとき、ひざに置いていた本が落ちたのだろう。
 大宮駅でその旨を伝え、いろいろ調べてもらったが届けはないとのこと。乗っていた電車は河原町と梅田を何往復かして現在梅田に向かっているらしい。後ほど梅田到着後調べてもらうということで、とりあえず帰ることにした。

 家に着く前、再度阪急電車に問い合わせてみると、電車にはなかったが烏丸駅構内で同じような本が見つかったとのこと。ちなみに読んでいた本は「路面電車ルネッサンス」であった。おそらく電車で拾った人が興味ないので烏丸駅で降りたときに捨てたのだろう。時間も午後5時前でぴったり一致している。
 そんなわけで、翌日梅田駅まで本を取りに行き、無事手元に戻ってきたのであった。