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2003.3.22 明石・二見漁港

Canon EOS7 EF28-135mm F3.5-5.6IS



































 手ブレ補正機能がついているレンズをキヤノンでは’IS’と呼んでいる。最初この機能のことを知ったとき、パソコンのデジタル画像処理技術かなにかだと思ったが、光学的に補正してフィルムにはきちんとブレていない画像が写っていると知って驚愕した。自分が写真から遠ざかっているうちにこんな技術が普及していたとは。

 2000年暮れの写真趣味復活は、さしずめ浦島太郎状態だった。EOS7を買うときに組み合わせるレンズをいろいろ物色していたのだが、迷わずこのレンズに決めた。シャッター2段分の補正ができるという。望遠側なら1/30でもブレないで撮れるということになる。なんと素晴らしい。ちなみにこの時期、ブレ補正レンズはニコンがようやく商品化にこぎつけが、実質的にはキヤノンの独壇場だった。ISレンズは主に望遠系のレンズに採用されていたが、唯一広角系レンズがこの28〜135mmだった。

 実際、28mm側で1/8というスローシャッターで撮ったものがほとんどブレていなかったのには感動した。写りに関してはあまり評判がよくないが、私のみる限り、ズームでこれだけシャープな画像が見られるなら問題ない、と思う。重い以外は十分満足である。

 さて、今回はこのレンズで漁港を歩いてみた。私の実家の近くにある明石市の二見という町である。高校生のときはこの町にある高校に自転車で通学していた。
 はっきり言ってこの高校はロクな思い出がない。この学校で自分の人生が大きく変わってしまったように思う。自分のことを棚にあげて学校のせいにするつもりはないが、市の制度で行きたくもない高校に行かされた事実は変わらない。実は、この学校に行ったために写真と離れることになった。

 今回撮った漁港周辺は、10代のときには一度も行ったことがない場所である。おかげで、何も引きずることなく撮ることができた。