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2003.1.25 中之島〜会社



淀屋橋
Canon New F-1 FD28mm F2PRESTO400


西梅田
CONTAX Aria T*Distagon 28mm F2.8 PRESTO400


北新地
CONTAX Aria T*Distagon 28mm F2.8 PRESTO400


淀屋橋
CONTAX Aria T*Distagon 28mm F2.8 PRESTO400


CONTAX Aria T*Distagon 28mm F2.8 PRESTO400


CONTAX Aria T*Distagon 28mm F2.8 PRESTO400


CONTAX Aria T*Distagon 28mm F2.8 PRESTO400

 仕事がたまっているというのに、日々先延ばしにしていたツケがまわってきた。仕方なく土曜日に出勤する。ただ出勤するだけでは気分が暗くなるので、写真を撮ってから出社することにした。

 京阪から地下鉄への乗り換え駅である淀屋橋でちょっと散歩してみる。いつもはEOS7なのだが、今日は久しぶりにキヤノンのNewF-1を持ちだした。レンズはFD28mmF2。大口径なのが気に入っている。空はどんより曇り空。よってフィルムはモノクロのプレストを入れてみた。このフィルムも久しぶりである。

 で、10枚も撮らないうちに、突然シャッターが切れなくなった。実は半年ほど前、同じ症状が出たことがあり、そのときは電池を入れ直したりあちこちいじくっているうちに復活した。その後はしばらく順調に動いていたので、このことをすっかり忘れていた。

 今回も同じように電池を入れ直してみるが、露出計は動くものの、シャッターが切れない。そもそも、F-1の高速シャッターは機械式なので電池なしでもシャッターが切れるはずなのである。疑いがあるとすれば、巻き上げ関係だろうか。

 フィルムをいったん巻き戻してカメラから抜いてから空シャッターを切ろうとしたが、これもダメ。

「寿命じゃ」
と、撮影をあきらめて会社に行こうかと思ったが、時計をみると10時をまわっていた。このF-1を買った梅田の中古店が開いている。1年半以上も前に買ったカメラだから保証は切れているが、何らかトラブル解決の糸口が見つけられるかもしれない。そう思って大阪駅前第一ビルにある中古カメラ店へ向かう。

 その店では初老の店員氏が対応してくれた。症状を話し、店員氏が電池を抜いて端子をズボンで磨いて入れ直してみると、あら不思議。シャッターが切れる。店にあったダミーのフィルムを入れて再度試みるが問題なし。
 年のため、使っていたプロストを入れて試していると、10数枚切ったところでまたシャッターが切れなくなった。

 こんな症状が他のF-1にあるのか聞いてみたが知らないという。そうだろう。俺だって聞いたことがない。いずれにせよ、当方のF-1は安心して使えるカメラでなくなったことだけははっきりした。

 これでおとなしく帰っていればよかったのだが、いらぬことを思いついてしまった。

 NewF-1が突然の故障に見舞われ、買った中古店で調べてもらったが原因がよくわからず、このままあきらめて帰ろうかと思ったそのとき、以前から欲しいと思っていたコンタックスのAriaが頭をよぎった。

 陳列棚を見ると、新品同様のAriaとAEタイプではあるがディスタゴンの28mmF2.8が並んでいる。思わず
「このF-1&FD28mmF2と、Aria&28mmだと交換差額いくらになる?」と聞いてみた。
 F-1は不具合が出てるので値段は安いだろう。レンズは貴重なF2なのでそこそこに取ってもらえるかもしれない。
「ボディはウチで買ってもらったんですよね。レンズはいいのがついてるなあ」と出てきた値段に
「もう5000円引いてくれたら即決するわ」
迷いもなく言ってしまった。言ってから迷った。遅い、ちゅうねん。初老の店員氏は「う〜ん」と唸ったあと
「わかりました。手を打ちましょう」
またよりによって現金を持っていたりする。いつも空っぽなのだが。

 もう言ってしまったものは仕方ない。仕方ないのでフィルターをおまけでつけてもらい、晴れてコンタックスユーザーとなってしまった。